東京に続き、大阪でもフェルメール展が開催されています。
大阪では天王寺にある、大阪市立美術館で開催中です。
フェルメール展
フェルメールの作品が、6点も一挙に展示されるとだけあって、平日にも関わらずたくさんの人が訪れていました。
わたしは、これまでフェルメールの作品を4点見たことがあります。
今回新たに6点、フェルメールの作品は、現存するものは35点と言われているので、これでおよそ三分の一は制覇したことになる。なんかそう聞くと、めちゃくちゃリッチな気分です。
後から調べたら、東京展では9点展示されていたのですね。
それでショップには展示されていない絵葉書も売っていたのか!
大阪展のみ公開の作品も1点あるので、単純に数が減ったわけではないようです。
わたしは絵画は、そこまで造詣が深くないのですが、浅い教養のなかでは印象派が好きです。
有名どころでいうと、モネとかルノワールとかですよ。ちなみにわたしのなかでは、ピサロがお気に入りです。
でも、フェルメールは別格といいますか、なんともいえない魅力があります。
空気感が別格というのだろうか。一瞬を精巧に切り取り、それが永遠にそこに在ること。言葉にすると陳腐なのですが、いつまで見ていても飽きないのです。
フェルメール展は、フェルメールのほかにも同時代のオランダの画家の作品が展示されていました。
当時のオランダ美術の雰囲気がこんな感じなのか、というのが味わえました。
どうしても冠のつくフェルメールの作品に集中してしまいがちですが、こういう括りで見られる機会って滅多にないものなので、良いですね。
フェルメールは大トリで、最後に一気に6点見ることができます。
今回は初期の作品から、後のほうの作品まで見ることができたので、変遷を見ることができたのは嬉しい。収蔵されている美術館も違うので、一堂に会するのはほんとうに幸運です。
そしてフェルメールならではの小道具の使い回しが、この複数の作品でも見られました。
ほんとうどれも良かったのだけれど、わたしは「手紙を書く夫人と召使い」と「手紙を書く女」が特に気に入りました。
フェルメールを見ていると、絵は大きさではないんだなと思います。大きければそれで良い作品が生まれるとは限らない。
絵そのものが、精巧な宝石箱のようです。そして、物語がもうすぐに始まりそう、いや始まっている、その一瞬を見ているのだと感じます。
胸がいっぱいになって、十二分に味わいました。
結び
絵画鑑賞は好きなほうなのですが、最近は「行きたいなあ、行こうかなあ」と思っていても行動に移せないて終わってしまうことが多かったです。
でもこのフェルメール展は「これは絶対行こう」と思っていました。実現できてほんとうに良かった。
まだロングスパンの展覧会なので、まだまだ楽しむことができます。
機会があれば、また行っても良いなあとめずらしく思います。それくらいの価値がありました。
関連情報
フェルメール展大阪展の開催概要
2019年2月16日(土)~5月12日(日)
9:30~17:00(入場は閉館の30分前まで)
▽大阪市立美術館
天王寺駅(JR、大阪メトロ、近鉄)から歩いて行ける距離にあります。
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