感想にならない感想「シン・エヴァンゲリオン劇場版」

アニメ

観てきました。(アイキャッチは一昨年にどこかの映画館で手に入れたもの。大事に取っていました。当初は昨年の6月公開予定だったんですよね)

 

▽予告編

 

熱烈なファンというわけでもないんですが、でもまあそれなりに全部追いかけてきた身としては、やっぱり最後まで追いかけてみて良かったです。

 

考察は他の方がたくさんされていますし、感想と呼べるほどのものでもありません。

ちょっと個人的なことも含まれます。いつもより自己満足で書いている感じが多めです。

それでも良かったら、お付き合いくださいませ。

 

※大きなネタバレはしていませんが、それでも作品の内容に触れていますので、未視聴の方は控えたほうが良いと思います。

感想にならない感想

Qで「は?」となったまま思考停止して数年。

Qが衝撃的すぎて、思考する作業そのものを放棄してしまいました。

ちなみに序と破のころは、まだ映画館へ行くのが恥ずかしくて(もう今はどんな作品も気にせず一人で観に行くようになったけど、当時は羞恥心が勝ったんだ)、Qで初めてエヴァを映画館で観てのこの衝撃です。

 

昨年NHKでやっていた序からQまでを通しで見てみて「そうか、そういうことだったのか」と、馬鹿な頭なりにちょっとは理解できました。(ちょっとだけですが)

完全ではないにせよ、作品のなかでもある程度説明らしきものは散りばめられていたことに、通しで見返してからほんとうに最近気づきました。

 

ものすごく長いスパンでつくられたことは、あえて語るまでもなく。

コロナで延期に次ぐ延期になったことも、ある意味でエヴァらしく。

 

エヴァへの熱量みたいなものは、ほんとうに好きな方から比べると、お恥ずかしいレベルなのですが

それでも最後まで一緒に付き合うことができたのは、素直に嬉しかったです。

 

「生きているあいだに見られて良かった」と、思うし。

「このタイミングで見られて良かった」と、もっと思った。

個人的なことですが、昨年の6月だとまだ準備が間に合いませんでした。

 

シンジくんは、ほんとう今までにないくらい主人公っぽくない子で。

ものすごく頑張った結果が、Qであんな扱いでますます不遇で。

でもちゃんと最後に、そこを通り越して全部持っていってくれました。やっぱり彼が主人公で良かったなあと思います。

 

そこに行くまでに、とことんまで落ち込んだ彼を周りの人が温かく見守ってくれて

ああ全部繋がっていたんだなと思った。トウジやケンスケが生きてきてくれて良かった。大人になった彼らはびっくりするくらい大人になっていて、大人ってこういうことを言うんだなと教えてもらったような感覚です。

 

耳を塞いで、ノイズを消して、いろんなものから傷つかないように自分を守るようにして。

でも、それは一方で自分の周りの人の良き声にも耳を塞ぐことにもなる。

ATフィールドは、人と人を隔てる壁とも聞いたことがあります。

もちろんその壁は大事なものでもあります。自分を守るもの。自分と人を隔てるもの。

 

でも、壁の向こう側に、耳を塞ぐのをやめた世界に、自分が気づかなかったものが待っているかもしれない。

それを見ること(聞くこと)は、ときに怖いことでもあると思います。

 

わたしは、怖かったなあ。自分でも気づかないくらいに。

それが当たり前になると、そこから動いていくのってとても勇気のいることなのです。

 

ただでさえ傷つきの強かった彼が、もうこれ以上にないくらい再びズタボロに傷ついて、そこから立ち直って世界を(≒彼自身の内的な世界を)再構築するのには、それくらい時間が必要だったのかもしれません。

意味不明でしかなかった初期の作品の最終回は、たぶんどこかで繋がっていて、でも今回はシンジくんが自分で扉を開けたような感覚があります。(今回も、凡人のわたしの頭では理解不能なところもたくさんあるんだけど)

そうそう、新世紀では「(無理矢理扉を)開けさせられた」感覚が強かったけど、今回は機が熟して(もちろん周りの人の助力もあって)シンジくんが自分で扉を開けて、物語を閉じたから清々しい気持ちがこれまで以上に強かったんだなあと思います。

 

そして。なんというか。

それに、立ち会うわたしも、いまこのタイミングでちょうど良い時機に立ち会えたなあと思います。

個人的なことなので詳しくは省きますが、いまプライベートにめちゃくちゃ自分でもびっくりするくらい動いていて、そしてそれに連動するかのように、これまでよりも感受性の窓の開き方も変わってきた。

「昨年の6月だと準備が間に合わなかった」というのは、昨年の6月だと感受性の窓がここまでヴィヴィッドに受け取れなかっただろうなあと、映画を観ながら感じたからです。

 

わたしもどこかでシンジくんのように、これ以上傷つかないように閉じていた部分があったんだと、やっと最近気づきました。

だから。出会いに、ありがとう。

大人になった彼に出会えて、ありがとう。

最後まで物語を描いてくれて、ありがとう。

 

不思議な心地で、ひとつの幕を閉じることができました。

それはまた、新たなはじまりでもありますね。

 

結び

ラストシーンを見るためだけに、また観に行きたいなあと思う自分がいます。

しかし。長いなあ。2時間50分は、これまでの待ちにしたら短いくらいだけど、長かった。

うーん。でも、また観に行くかもしれません。いや、観に行きます(宣言)

 

ちょっと個人的なことが多いいつもより意味不明な感想でしたが、ここまでお付き合いくださいましてありがとうございました。

エヴァは、理屈よりも直感で見る作品だと個人的に思います。

見た人が、感じたままに楽しめれば、それで良いのです。考察したければ、それもまた良し。

間口の広い作品で、観た人に委ねられるのがエヴァの魅力のひとつでもあります。

 

関連情報

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「One Last Kiss」と「Beautiful World(Da Capo Version)」をiTuneで購入して、エンドレスで聴いています……天才(庵野監督)と天才(宇多田ヒカル)が組んだら最強だと今更ながらに思い知った。

不届き者ですが、だいぶ前に最終巻だけ購入しました。このラストも好き。

 

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