3月ごろ、イヤホンを失くす。
2ヶ月ほど前に、携帯(iPhone)のイヤホンを失くしたことに気づきました。
最初はどこかに紛れ込んだのかなと思って様子を見ていました。
わたしは滅多にものを忘れたり失くしたりしないほうなのです。
例えばイヤホンは、いつでも聴けるようにコートのポケットに(夏はカバンの内ポケットに)突っ込んでいます。
でも疲れていると、無意識にいつもと違うところに突っ込んだりすることはあります。そういう時は、思わぬところから出てくることもあるので、またそのうちどこかから出てくるかなと思っていました。
しかし、2週間くらい経っても、イヤホンはどこからも出てきませんでした。
すでに、カバンやポケットなど、探せるところは全部探しました。
「ああ、やばい。これはほんとうに失くした……」
残念なのはわたしの持っているiPhoneが7だということ。
6以前なら、イヤホンジャックだったから、家には昔のiPhone(7は3代目)のイヤホンが残っているのに、7はLightningポートだから買いに行かねばならない(そして高い)。
もういいや。しばらくイヤホンなしで過ごそう。
失くしたのは自分の過失だから、ちょっとしばらくイヤホンなしという生活を送ってみることにしました。
もちろん買い換えればすぐに済む話だし、3000円そこそこのLightningポートのイヤホンを買えないほどではないんだけど、そういう”不便な生活”をあえて選んでみるのも悪くないなと思ったのです。
音楽はそこまで強くない
もうイヤホンなしでは生活できないかというと、わたしは普段はそんなことはありません。
というのも、わたしは音楽がそこまで強くないのです。
別に嫌いではないし、好きなジャンルや歌手もいるんだけど、でもものすごく強いこだわりがあるわけではない。かなりマイルド。
だから、音楽の話に盛り上がる人の会話には、どうしてもついていけません。(村上春樹さんの話に盛り上がるのなら、ついていける自信はあるんだけど、残念ながらそういう場にはお目にかかったことがない。ちなみに春樹さんは自分の好きな音楽にとても強い方だと思う。)
好きな音楽に出会って、こころが震えるということはありますが、絵画に比べると少ない。
好きなCDを買うと、ずーっとそればっかり聴いているタイプです。
例えば、3年ほど前にRADWIMPSさんの「君の名は。」が流行った時に、それをiTuneで購入してからは、ずーっとそればっかり聴いている。その後RADWIMPSさんの新曲をどんどん追いかけるとかはしてないけど、「君の名は。」のRADWIMPSさんの曲はもう何百回と飽きずに聴いている。
モーツァルトの「夜想曲」が気に入れば、休日の昼下がりは飽きもせずそればっかり聴く。
電車通勤をしているけど、普段は本を読むので、イヤホンで音楽が手放せない人でもない。
家でも休日以外は、音楽はそんなにかけない。ないと生きていけないほど音楽は生活に密着はしていないのです。
でもイヤホンが欲しいときもある。
でも外でイヤホンが欲しいときは、あります。
特に欲しくなるのは、ものすごく疲弊しているとき。しんどすぎて思考が働かないとき。
そういうときに、混んでいる通勤電車でイヤホンをして音楽をかけて、一時的に人混みから退避するのです。
イヤホンをして目を閉じると、ほんとうに一時的効果だけれど、刺激を減らすことができます。しんどいと、音だけでなく人がたくさんいるという環境そのものが、辛くなるのです。
実際にイヤホンなしの生活をしてみてどうだったか。
想像はしていたけれど、やっぱり思ったよりもなくて困るということはなかった。
わたしにとって、イヤホンは生活必需品といえるほどのものではないようです。
ランニングをするときにもイヤホンをして音楽を聴きながら走っていたけれど、それも久しぶりになしで走ったら、自分の思索をしながら走るという体験は思ったよりも悪くなかった。
頭のなかは割といつも思考が働いているので(良くも悪くも)、音楽がなくても頭のなかは忙しいのです。(これはある意味HSP的な特徴かもしれない。ずーっと深く深く考え続けている。疲れるけど)
やっとイヤホン買いました。
もう少しイヤホンなしの生活を続けても良かったのだけれど、そろそろ買ってもいいかなあと思って、大きな仕事がひと段落したご褒美に買いに行きました。
ワイヤレスとかも良いなと思うんだけど、失くしたときの反動が怖いので、気軽に使えるLightningポートで良いやと。
やっと、日常に音楽が戻ってきました。
もちろんイヤホンがないときも、家のなかではCDをかけていたけれど
いつでもどこでも音楽が聴けるのってやっぱり便利。
結び
わたしの場合、生活の必需品というほどでもなくて、なくて困ることはないんだけれど
やっぱりあると、日常が豊かになる。彩りが増す。色彩が鮮やかになる。
そして、疲れたときには、さりげなく助けてくれるこころの友となるのです。
長いこと新しい曲を入れてなかったけど、久しぶりに増やしてみようかな。
ちょっと不便な生活をあえて送ってみることで、便利さの効用みたいなことに気づくのは、やっぱり悪くない体験でした。
関連情報
ちなみに、長年の薄い音楽への関心の研究の結果、どうもわたしは男性ボーカルが割と好きみたいです。
ミスチルとポルノグラフィティがお気に入り。RADWIMPSさんも好き。
後はクラシックをこれまた薄く聴いています。
個人的には誕生日とかのプレゼントは、クラシックのCDか美味しい紅茶を貰えると嬉しいんだけど、その嗜好を伝える相手がいないのが残念。(自分で買え!)